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マラウィ:世銀、鉱業セクター改善に向け2,500万US$規模の支援を実施
世界銀行は2011年3月31日、マラウィの鉱業セクターにおけるガバナンス、効率性、透明性向上に向けた2,500万US$規模の支援プログラムを理事会にて承認した。マラウィでは2009年のKayelekeraウラン鉱山の操業開始を契機として、ボーキサイト、レアアース、ニッケル、ニオブ等への投資の関心が高まっている。
マラウィ政府は、鉱業セクターのGDPへの寄与率を現状の2%から10%に引き上げることを目標として掲げている。また、マラウィの鉱業セクターは、今後数年内に外国直接投資受入れの主要部門になり、輸出収入の25%を占めると予想されることから、世銀の支援によりキャパシティビルディングがなされることで、今後、鉱業セクター主導による持続的な経済成長の実現が期待できる。世銀はマラウィにおける鉱業セクターのレビューを2009年に行っており、今回の支援はレビューで報告された内容に基づいて具体的なサポートを行うものである。
世銀による今回の支援プログラムは、天然資源・エネルギー・環境省等の政府機関における鉱業ライセンス許認可や環境社会配慮に係る諸手続きを適正化させることに加え、鉱物資源開発による利益を国民が十分に享受できるよう、ロイヤルティや税を確実に徴収し、適切に再配分できるようキャパシティビルディングすることを目的としている。また、マラウィ政府が自国の資源の賦存状況を適切に把握し、効果的な投資誘致が行えるよう、鉱業知識・技術に関する研修プログラムの実施も含まれている。
なお、EUは今回の世銀による支援プログラムに対する援助協調の形で、別途、566万US$の支援を行う予定であり、世銀の支援と合わせると総額で3,066万US$規模となることから、援助効果の十分なる発現が期待できる。