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インド:オリッサ州政府、Rio Tintoとの新たな鉄鉱石の探鉱・開発JVを検討
2011年4月7日の各社報道によれば、インド・オリッサ州政府は非鉄大手Rio Tintoと鉄鉱石の探鉱・開発に関するJVを検討中である、と同州のRaghunath Mohanty鉄鋼・鉱山大臣が州議会での質問に対する答弁の中で明らかにした。同州は過去にRio Tintoと同様のJVを形成した経緯があるが、現在検討中の新たなJVはそれとは別のものになるとしている。例えば前回のJVにおいては鉄鉱石の50%は輸出するといった契約条項があったが、当時と現在では国内需要の状況が全く異なり、現在同州内に建設が計画されている鉄鋼プラントに鉄鉱石が供給されるため、新たなJVではこの条項は変更される予定であるとしている。
同州とRio Tinto との間で過去に形成したJVについては、1995年に鉄鉱石探鉱のためのJV企業Rio Tinto Orissa Mineralを設立したが、当時の金属市場価格低迷のため事業実施には至らなかった。この会社はGandhamardanとMalangtoli鉱山にある年間1,500万tの鉄鉱石の探査を目的として設立された。その後、JV企業の解散手続きをオリッサ高等裁判所に持ち込んでいるが、未だ審理中となっており、正式な解散には至っていない。今回の州議会での質問はこのような過去の経緯を踏まえたものであり、新たなJVの必要性、前回との違いについて質問が出されたものである。
