中国：Chinalco、広西壮族自治区でレアアースJV設立

　現地報道によると、広西有色金属集団有限公司(以下「広西有色」)の関係者は、広西壮族自治区でレアアースの開発採掘を行う主体企業は中国アルミ業(Chinalco)に確定したと発言した模様。この結果、Chinalcoの広西で広西有色と有研稀土新材料股分有限公司(以下「有研稀土」)と広西壮族自治区でのレアアース産業で提携したことにより、自治区政府のサポートのもとに、三企業で手を携えてレアアース開発を進めるJV企業を立ち上げる。三社の合意によれば、ChinalcoはJVの50％を保有し、広西有色と有研稀土はそれぞれ40％、10％を有することとなる。
　同時に、このことは、広西壮族自治区でのレアアース争奪戦で、Chinalcoと争っていたもう一つの中央企業である中色集団が敗退したことを意味しているとも伝えている。
　一方で、Chinalcoは江西省での同様なレアアース争奪戦についてははかばかしくない。Chinalco傘下の江西稀有金属タングステン業控股集団有限公司の江西省でのレアアース産業を傘下に収める工作は順調には進展せず、Chinalcoはこれ以上の投資計画の放棄も考えざるを得なくなっているとのこと。