ニュース・フラッシュ
2011年4月13日
サンティアゴ
神谷夏実
チリ:Antofagasta Minerals、Awad社長、人材不足を語る
メディア報道によると、Antofagasta Minerals 社のAwad社長は、Catolica del Norte大学での講演で、今後のチリ鉱業界での人材不足について、一つの解決策は女性の活用であると語った。チリ鉱業界では、土木、採鉱、冶金、地質分野を中心に2015年までに、業界全体の約18%に当たる約12,300人の人材が不足するとみられ、人材不足が顕在化する。この推定は、2008年から2015年の業界の人材需要が50%増加するという前提に基づいている。またこうした状況から、今後は人件費も高騰していくとみられる。
現在のチリの平均的人件費水準(月額)について、経験5年の土木工学技師の場合、290万Peso(約6,200 US$)、地質技師で250万Peso(約5,300 US$)となっている。人材不足の打開策として、女性の登用を促進することが考えられる。現在の鉱業界の女性雇用率は6.2%であるが、Antofagasta社では女性の割合は9.5%であり、将来的には30~40%に増加させる計画である。
