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ニュース・フラッシュ

2011年4月14日 サンティアゴ 縫部保徳

チリ:最高裁がVentanas製錬所の操業停止請求を却下

 メディア報道によると、最高裁判所は2011年4月13日にENAMI退職者会の弁護士Raul Meza氏が行ったValparaíso上訴裁判所(Corte de Apelaciones de Valparaíso)の判決に対する異議申し立てを却下し、Ventanas製錬所の操業継続を認めた。
 Ventanas製錬所では2011年3月23日の定期保守作業後に亜硫酸ガスが多量に発生、周辺の小学校の教師、学生など46人が中毒症状を訴えた。Valparaíso上訴裁判所は地元の保護命令の申し立てを認め、3月30日に操業停止を命令したが、CODELCOは対応措置を取ったとし処分の撤回を申請、それが認められていた。VentanasディビジョンはCODELCOで唯一の赤字事業所であり、2010年の赤字額は1.46億US$に達した。CODELCOでは同ディビジョンの収益健全化のために精錬所だけを残す案などを検討している。

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