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- 鉱種:
- 銅 ベースメタル
チリ:Capstone社とKORESがSanto Domingo銅プロジェクトを有するFar West社を買収
カナダのCapstone Mining(バンクーバー本社)とFar West Miningは、前者が後者の全株式を取得することで合意したと各々のHPで発表した。買収総額は725百万C$(748百万US$)で、合意書に基づくとFar West社の株主は同社の株式1株と引き換えに、Capstone社の株式1.825株及び現金1.00 C$を受け取ることができる。
Far West社がチリ第Ⅲ州に保有するSanto Domingo銅・鉄・金プロジェクトもこの取引に含まれるが、Far West社は最近、進捗しているSanto DomingoプロジェクトのプレFSの一環として金属回収試験を完了したと発表した。この試験の結果、Santo Domingoの銅実収率は硫化鉱石の銅品位により85~91%の範囲で変動し、精鉱の銅品位は29%以上であることが確認された。
Santo Domingoの概測資源量486百万tのうち7%に当たる34百万tは酸化鉱で浮遊選鉱の対象とならないことが判明したため、プレFS段階での採掘対象鉱石量は452百万tとなった。Far West社は、ピット傾斜デザインに必要となるデータをこれから取得する計画で、プレFSは2011年Q2、又はQ3に完了予定である。
また、Capstone社は韓国国営KORESとSanto Domingo鉱山の開発について長期的戦略パートナーシップを築くことで合意した。合意書によるとKORESはプロジェクトの権益30%を取得し、これは約210百万C$(約216百万US$)に相当する。KORESは、Santo Domingo鉱山の全生産期間の銅精鉱及び鉄精鉱の50%を引き取るオフテーク契約も締結した。KORESはCapstone社のFar West社買収金額の65%を投資している。