ニュース・フラッシュ
2011年4月20日
サンティアゴ
神谷夏実
ブラジル:国内ウラン資源開発
メディア報道によると、ブラジルでは今後5基の原子力発電所建設が計画されているが、ブラジルではこれに利用するウラン資源の埋蔵量が豊富であるとの見方がある。現在ブラジルのウラン埋蔵量は世界第7位の309千tであるが、十分な調査が行われていない。ブラジル原子力庁のアドバイザーであるLuiz Filipe da Silva氏は、ブラジルのウラン資源ポテンシャルは高く150万t程度の埋蔵量も期待でき、豪州に次ぐウラン資源埋蔵国となり得ると語っている。
ブラジルでは、1975年から1988年にかけてウラン資源調査が行われたことがある。現在のウラン採掘の中心は、Bahia州Caetiteの周辺地域で、稼働中の原子力発電所(Angra1、Angra2)向けに年産400 tのウラン精鉱を供給している。