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ニュース・フラッシュ

2011年4月20日 モスクワ 大木雅文

カザフスタン:ナザルバエフ大統領、国家地質探査会社の設立を指示

 当地報道は、ナザルバエフ大統領が政府会議において、鉱業発展の基盤拡充のためには地質分野の再興が必要であると言明し、国家地質探査会社の設立を指示したことを伝えている。
 「我々は未だに古い世代の成果の上に立っているに過ぎない。カザフスタンの国土及びその地下資源はまだ完全に探査されていない。カザフスタンが有する資源は、まだごく一部が開発されているに過ぎない。」と同大統領は強調している。
 同大統領はサムルク・カズイナ国富基金を活用して国家地質探査会社を設立し、地下資源の活用を通じて国家が獲得した収入の一部を地質探査の費用に振り向けるよう命じた。同大統領はイセケシェフ工業新技術相とクリバエフ「サムルク・カズイナ基金」総裁に対し、1か月以内に問題を検討して提案を作成するよう指示した。
 なお、同基金は、地質探査の対象となる有望な鉱区を探査・選定する上記の特殊目的会社の設立を計画していることの他、地質探査用設備の調達に4億テンゲ(2.8百万US$)超を支出すること、その背景に今日、多くの鉱物採掘企業が鉱業原料の生産基盤が脆弱・不足している点に悩んでおり、政府も問題意識を有していること等の報道もされている。

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