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ロシア:ニッケルに輸出関税
ロシア連邦政府は、2011年4月25日付で政令第312号「非合金ニッケルの輸出関税の税率の設定について」を承認し、4月27日に公布した(施行は公布日より1か月後の5月27日)。
この政令によると、非合金ニッケル(HSコード:TS7502 10 000 0)に対する輸出関税の税率は、LMEにおける四半期毎の平均価格をベースに、4段階の価格帯に応じた補正係数と特別な公式によって算出される。すなわちLMEの実績価格の変動に連動する税負担となる。
| 価格帯(US$/t) | 公式 | 補正係数 |
| ~12,000 | DUTY = 平均価格×補正係数(1) | 0 |
| 12,000~15,000 | DUTY = 平均価格×補正係数(2) | 0.05 |
| 15,000~20,000 | DUTY = 平均価格– 15,000)×補正係数(3) | 0.15 |
| 20,000~ | DUTY = 1500 + 平均価格– 20,000)×補正係数(4) | 0.3 |
具体的には、連邦経済発展省が、四半期毎のモニタリング期間終了後20日以内に平均価格及び上記公式に基づいた新税率を連邦政府に提案し、当該モニタリング期間終了後2か月目の15日から適用される。
(注)例えば、1月1日~3月31日のLME平均価格を踏まえ、4月20日までに新税率案が提案され、5月15日から新税率が適用されるというスケジュール。
(注)また、実際の課税効果については、2011年第3四半期よりモニターとなるため、早ければ11月15日から発生するものと考えられる。注意が必要。


