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ニュース・フラッシュ

2011年5月2日 リマ 山内英生

ペルー:2011年1~2月の鉱業投資額、前年同期比40%増

 ペルー・エネルギー鉱山省によると、2011年1~2月における鉱業投資額は646.98百万US$で、2010年同期と比較して41%増加した。投資内訳は、採掘・開発費が125.8百万US$、探鉱費が110.9百万US$、インフラ建設費が108百万US$等となっている。
 同省のLuna鉱業促進部長によれば、現在大統領選挙が行われているペルーでは、鉱業が選挙戦のテーマの一つとして取り上げられているものの、既に計画されている鉱業投資は長期的なものであり、選挙による特段の影響や変化はないとの見方を示した。また、新規プロジェクトだけでなくCerro VerdeやAntamina、Cuajone、Shougangといった主要鉱山の拡張も含めたこれら鉱業投資は、今後420億US$が予定されていることを明らかにした。
 同部長によると、2011年1~2月にはXstrata Copper社がAntapaccay銅プロジェクト(2012年操業開始予定)の鉱山建設に125百万US$を投資し、また、同時期にAntamina銅・亜鉛鉱山に60百万US$、Yanacocha金鉱山に56百万US$などの大規模な投資が行われていることを明らかにした。
 なお、Xstrata Copper社のDrago事業部長は、ペルーの今後の展望に関して、投資環境は変化しないとの見解に基づいて投資を実施しているとコメントした。
 一方、エネルギー鉱山省のLuna鉱業促進部長は、鉱山開発プロジェクトに大きな変化は見られないものの、選挙シーズンには、比較的リスクの高い投資であるジュニア企業の探鉱活動が停滞する傾向にあることに言及した。

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