ニュース・フラッシュ
2011年5月5日
シドニー
栗原政臣
豪:連邦裁判所、Fortescueの訴えを退ける
2011年5月5日、複数の地元紙は、Rio Tinto社のWA州Pilbara地域における主要な鉄道であるHamerslay鉄道の第三者アクセスの許可を求めるFortescue Metals社の訴えを連邦裁判所が退けた、と報じた。これは2010年10月、Australian Competition Tribunal (ACT)で出された、Rio Tinto社のHamersley鉄道とBHPB社のMt. Newman鉄道に対する第三者アクセスは不可ながら、Rio Tinto社のRobe River鉄道およびBHPB社のGoldsworthy鉄道への第三者アクセスを認める、という裁定に対し、Fortescue Metals社およびRio Tinto社が上訴していたもの。
さらに、今回の裁判ではRobe River鉄道に対する第三者アクセスについてもRio Tinto側を支持する形となり、第三者アクセスは不可となった。このため、Fortescue Metals社を含むPilbara地域の鉱山会社は、WA州法に基づき、BHPB社に対して鉱石の運搬を求めざるを得なくなったが、BHPB社もGoldsworthy鉄道についてRio Tinto社と同様に上訴すると予想され、交渉は難航すると思われる。