ニュース・フラッシュ
2011年5月9日
ロンドン
北野由佳
英:LME、独自のクリアリングハウス構築を検討
ロンドン金属取引所(LME)の最高経営責任者であるMartin Abbott氏は2011年5月3日、LME独自のクリアリングハウス(清算機関)を構築する方向で検討していることを明らかにした。LMEでは現在、独立清算機関であるLCHクリアネットを利用して、LME取引の清算を行っている。従来アウトハウス型だった清算システムを今後インハウス型にすることにより、LMEメンバーへのサービス向上と増収を目指している。Abbott氏は「インハウス型のクリアリングハウス構築に関しては、8か月をかけ調査を進めてきた。実現の可否に関して公に議論できる段階に達した。」とコメントした。今後、LMEメンバーとのミーティングを重ね、LME取締役員会の承認を得た後、2年をかけて独自のクリアリングハウスを構築していく予定である。また、新クリアリングハウス構築にかかる費用は明らかにされていないが、同氏によると、LMEメンバーの負担となることはないとされている。