閉じる

ニュース・フラッシュ

2011年5月9日 ロンドン 北野由佳

ナミビア:戦略的鉱物の全ての探鉱権及び採掘権を鉱業公社に付与

 各社報道によると、ナミビアのKatali鉱業・エネルギー大臣は、2011年4月20日に行われた国会において、ウラン、銅、金、亜鉛、石炭を戦略的鉱物(Strategic Minerals)に指定し、それらの鉱物の全ての探鉱権及び採掘権を、鉱業公社のEpangelo Mining社に付与することを内閣が承認したと発言した。この制度が施行された場合には、ナミビア国内において戦略的鉱物に係る鉱業活動に参加するためには、鉱業権を持つEpangelo Mining社とJVを構築することが必要となる。今後、JV事業の条件としてEpangelo Mining社が51%以上の株式保有となることなどが設定されることが予想されている。
 これに対し、ナミビア鉱業会議所Veston Malangoゼネラル・マネージャーは、「Katali大臣に対して本件に関する懸念を既に表明し、更なる説明を求めている。」とコメントした。その後、同大臣は「既にライセンスを付与した案件には適用しない予定である。」と表明したとの報道があり、ナミビアで探鉱・開発や生産中の企業からは、既存のプロジェクトは新制度の影響を受けないとのコメントが相次いでいる。
 なお、ナミビア政府は、ナミビア南部のHaib銅プロジェクトを進めている加Afri-Can Marine Minerals社とEpangelo Mining社との間では、パートナーシップを強化していくとの意向を示している。

ページトップへ