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中国:10種非鉄金属生産に上限設定
安泰科によれば、中国政府は、エネルギー多消費型金属産業の生産能力過剰を抑制する措置として、10種非鉄金属(銅、鉛、亜鉛、ニッケル、アルミ、アンチモン、マグネシウム、チタン、水銀)の生産能力の年成長率を8%以内、年間生産量を4,100万tに制限する大枠を、第12次5カ年計画の一部として決定した。これに関して工業情報化部は、2015年までに銅、アルミ、鉛など非鉄金属のリサイクルを倍増させる他、鉛の生産企業統合に政府資金を投入する方針である。
これを反映して、既存生産能力の1/3に相当する700万tの新規プロジェクトが計画されている電気アルミに関しては、それらのプロジェクトの全面停止が計画されている。なお、アルミについては、2009年9月に国務院により3年以内の新規事業は認めないなどの制限措置が実施されて来たが、顕著な成果が挙げられていない。国家統計局データによると、アルミ生産量は2010年は前年比20%増、2011年Q1では前年同期比1.6%増となっている。
また、2010年の銅、アルミ、亜鉛、ニッケル及び錫の生産増加率は各々8%以上で、特にニッケルは24%であった。大手銅生産企業の江西銅業は、今後5年以内に生産能力を60%引き上げると公表している。
