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豪:連邦政府は2011/12年度の予算書を発表、資源ブームに応じた配分
2011年5月10日、歳入3,499億A$、歳出3,658億A$に及ぶ2011/12年度の豪州連邦予算書をスワン財務大臣が発表した。
2010年度は、世界金融危機の影響を受けた歳出超過を是正するために2012年度から導入するとした資源超過利潤税(現行政権は鉱物資源利用税に変更)の発表直後の予算案発表で注目を集めたが、今回は第2次資源ブームから引き起こされる労働者、及びインフラの不足に備えた予算の枠組みとなっている。資源関連の要点は次のとおり。
・将来の労働力への投資
-国家労働力開発基金(National Workforce Development Fund)を通じ、質の高い職業
訓練へ558百万A$を支出。職業訓練所は13万か所
-見習い期間中の支援に200百万A$を支出
-各州及び準州と連携し、職業訓練制度の見直しに対して12.5億A$を支出
-新たな雇用機会のためのコア技能取得に関して263百万A$を支出
・インフラへの投資
-2008/09年度からの6年間に362億A$を道路、鉄道及び港湾整備に支出
-鉱業分野に関し、地方インフラ基金(Regional Infrastructure Funf)から最初の8件のインフラ整備に916百万A$を支出
①Gateway WA案件(WA州):480百万A$
②Townsville Ring Road案件(QLD州):160百万A$
③Peak Downs Highway案件(QLD州):120百万A$
④Blacksoil Infrastructure案件(QLD州):54百万A$
⑤Gladstone Port Access Road案件(QLD州):50百万A$
⑥Bruce and Capricom Highway案件(QLD州):40百万A$
⑦Mackay Ring Road Study案件(QLD州):10百万A$
⑧Scone Level Crossing Study(NSW州):2百万A$
連邦予算書の発表を受け、豪州鉱業協会(MCA)は熟練労働者不足への取組み、移民労働者への対応、及びボトルネックとなっていた資源大州であるWA州、QLD州へのインフラ整備に重点を置いた歳出に関し歓迎のコメントを発表している。