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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2011年5月16日 ロンドン 小嶋吉広

ザンビア:鉱山向けの電力料金が30%引き上げ

 2011年5月13日、ザンビアの鉱業向け電力会社CEC(Copperbelt Energy Corp.)とZESCO(Zambia Electric Supply Corp.)は、鉱山向け電力料金を30%引き上げると発表した。今回の引き上げは2011年1月まで遡及する。電力料金の大幅な値上げは2008年の値上げ(35%)以来である。現在、ザンビアの電力供給能力は1,401 MWであるが、ピーク時の需要は1,580 MWに達することもあり電力不足の状態になっている。CECとZESCOによると、今回の電力料金引き上げの理由は、将来的な電力の安定供給に向け発電所や送配電網を整備するためと発表している。今回の値上げに関し、ザンビア鉱業協会のFrederick Bantubonse会長は、操業コストの増大に繋がるものとして懸念を示している。
 2011年Q1のザンビアの銅生産量は前年同期比4.1%増の204,597 t、また銅輸出量は200,037 t(前年同期は198,247 t)となっている。コバルトに関しては、2011年Q1の生産量は2,236 t(前年同期比12%増)、輸出量は2,279 t(同15%増)である。

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