ニュース・フラッシュ
2011年5月17日
サンティアゴ
神谷夏実
モザンビーク:Vale、Moatize石炭鉱山を開山
Valeは、2011年5月9日、モザンビーク西部Tete州のMoatize石炭鉱山を開山したと発表した。5月8日に現地で行われた開山式には、Armando Guebuza大統領、ValeのRoger Agnelli社長が参加した。当初は原料炭、一般炭合わせて生産能力11百万t/年でスタートし、600 km離れたBeira港から出荷するが、今後、Moatize鉱山から積出港Nacalaまでの鉄道を隣国マラウィ経由で建設し、輸送能力を22百万t/年とする計画もある。当面、従業員は8,000人、拡張計画が始まれば15,000人となり、地元Tete州ならびにモザンビークに与える経済効果も大きい。
同国の石炭資源はポルトガルの植民地時代から知られていたが、1975年の独立後も、1977年~1992年にかけての内乱で経済やインフラが疲弊したこともあり開発が進んでいなかった。Valeは2004年に開発許可を取得し、2009年より開発を始めていた。