ニュース・フラッシュ
2011年5月23日
ロンドン
北野由佳
ナミビア:Katali鉱業・エネルギー大臣、超過利潤税の導入に言及
各種報道によると、ナミビアのKatali鉱業・エネルギー大臣は2011年5月17日、ナミビア鉱業会議所(Chamber of Mines of Namibia)の総会開会のスピーチで、同国の鉱物に対する超過利潤税(windfall tax)の導入を検討中であることを明らかにした。Katali大臣は「鉱物資源を管理する私の立場から考えて、好景気時には通常の税及びロイヤルティを超える恩恵を国は享受すべきである。」とコメントした。同大臣はナミビア鉱業会議所及び鉱山会社に対し、国家歳入を増加させるための新たな税制度に関する提案を提出するよう求めたとされている。
ナミビア鉱業会議所のMike Leech会長は「過去に超過利潤税に関する議論はあったが、今回の大臣の発表は、突然のことであった。じっくり話し合っていく必要がある。」と述べている。この発表を受け、ナミビアでウラン探鉱プロジェクトを有するExtract Resources社(本社:パース)のJonathan Leslie CEOは「政府の追加的な税収入は、他のエリアで税が緩和されない限りは実現可能であるとは考えがたい。大臣のコメントは、全体的な税制の改正に関する意見交換をする、という意味で受け取っているが、産業が競争力を保てることは必須である。」と超過利潤税に関する懸念を表明した。