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南ア:電力危機再発の懸念がプラチナ価格に影響あり
業界の専門家らは、南アでの電力危機(power crisis)の再発に対する懸念が、世界のプラチナ価格に影響を与える可能性があるとの見方を強めている。2008年に電力危機が発生した際には、同国の鉱山及び製錬所は数日間操業を停止することを余儀なくされ、南ア経済に多大な被害をもたらした。南アの国営電力会社Eskom社は、電力供給不足を補うため4,600億ZAR(約5兆3,600億円)を投資して、新たに発電所を建設すると発表しているが、専門家の一人は「Eskom社の対策は十分ではないし、時期が遅すぎる(too little too late)かもしれない」と述べている。また電力危機の懸念から、備蓄を確保しようとする動きがあると見ている専門家もいる。
2008年の電力危機以来、鉱業及びその他の産業界は電力需要を自主的に10%カットするよう勧告されているが、この義務化に関する議論が行われているともされる。Eskom社の広報担当者は「電力の平均分配(load shedding)を行わないという保証はできない。鉱山会社に対し、プロジェクトの拡大を断念するよう指示はしないが、新プロジェクトの開始時期は、当社が必要な電力供給をいつ確保できるかに左右される可能性がある」とコメントしている。
