ニュース・フラッシュ
2011年5月23日
モスクワ
大木雅文
カメルーン:ルサール、カメルーンのボーキサイトに食指
ルサールは、同社代表団がカメルーン共和国を公式訪問し、同国の鉱工業技術開発省との覚書に調印したと発表した。また同社は、カメルーンにおける採鉱冶金プロジェクト及びこれらに不可欠な輸送インフラ開発の実現可能性を詳細に検討する意向を表明した。カメルーン政府関係者は、同国の天然資源開発へのルサールの参加は、国の経済発展と有力な外国投資家の誘致政策の利益にかなうものであるとしている。
ルサールのヤコフ・イツコフ国際アルミナ部長は「ルサールはカメルーンに大変関心がある。アルミナとアルミニウムの主原料であるボーキサイトが非常に豊富なためである。カメルーンは政治的に安定しており投資環境も良好だ。これは外国のパートナーにとって特に重要なことである。当社は、カメルーン政府との建設的対話と将来の互恵的協力を期待している。これにより当社はアフリカにおけるプレゼンスを高め、カメルーン共和国指導部は地域における経済的地位と社会的安定性を高めることができる」と指摘した。
今後の協力の具体化に向け、2011年7月1日までにルサールとカメルーン鉱工業技術開発省の代表は合同ワーキング・グループを設置し、2011年12月1日までにカメルーンのボーキサイト・アルミナ部門プロジェクトへのルサールの参加に関する提言を策定する予定である。
