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ニュース・フラッシュ

2011年5月27日 サンティアゴ 縫部保徳

チリ:CODELCOの2011年Q1税引前利益、前年同期比87%増

 CODELCOの2011年Q1の税引前利益は、前年同期の12.4億US$に比べ87%上昇し、23.2億US$に達した。この利益急増は、銅・モリブデン価格の高騰、生産・販売量の増加、キャッシュコスト低減及び電力企業株の売却益(380百万US$)によるものである。
 2011年Q1のCODELCOの銅生産量は414千tで、前年同期の383千tより8%増加した。El Abra鉱山(CODELCOが権益49%を保有)からの生産も含めると425千tとなる。モリブデンの生産量も4千tから6千tに増加した。売上高は35.8億US$と前年同期の28億US$から増加した。銅の販売量は前年同期比2.3%増の428千t、モリブデンの販売量は5千tで横ばいであった。
 トータルコストは1.731 US$/lbと前年同期1.805 US$/lbから低減された。これは供給コストの高騰や対ドル・ペソ高を鉱石品位の上昇と鉱石処理量の増加、及び労働協約、退職プラン関連の低コスト化によるものである。キャッシュコストも0.982 US$/lbと前年同期1.023 US$/lbから低減された。キャッシュコストの低減は、モリブデン、アノードスライム、硫酸の価格上昇に伴う副産物クレジット好転によるものとCODELCOは説明している。

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