閉じる

ニュース・フラッシュ

2011年5月27日 ロンドン 小嶋吉広

南ア:大口需要家に対し5,000 MW規模の節電を要請

 南アでは現在、2008年に発生した電力危機の再燃が懸念されているが、Petersエネルギー大臣が関係者に語ったところによると、南ア政府は鉱山会社等の電力の大口需要家に対し、電力消費量全体の13%に相当する5,000 MW規模の節電に具体的に取り組むよう強く要請している模様である。南ア政府は2008年の電力危機以降、大口需要家に対し10%の節電を依頼してきたところであるが、これまで十分な効果が上がっていないため、Magubaneエネルギー局長は10%の節電を達成できない企業に対し、何らかの罰則(penalty)を設けることを検討しているとコメントした。
 南ア国営電力会社Escomは、プラチナやフェロクロム生産により急増する国内の電力需要に対応するため、数十億US$規模で電力インフラ整備に取り組んでいるところであるが、現在建設中のMedupi石炭火力発電所が供用開始する2013年までは、電力需給のタイトな状況は依然続くと見込んでいる(下表参照)。
Current planned capacity expansion (MW)

MW F2009/2010 F2010/2011 F2011/2012 F2012/2013 F2013/2014 F2014/2015 F2015/2016 F2016/2017 Total
Grootvlei(Coal Fired) 800               800
Komati(Coal Fired) 125 325 300           750
Amot(Coal Fired) 70 30             100
Medupi(Coal Fired)       1588 794 1588 794   4764
Kusile(Coal Fired)         1600 800 1600 800 4800
Ingula(pumped storage)       338 1014       1352
Annual total MW 995 355 300 1926 3408 2388 2394 800 12566
(出典:Escom ホームページ)
ページトップへ