ニュース・フラッシュ
2011年5月30日
リマ
山内英生
ペルー:Puno県における反鉱業運動、14日目に突入
2011年5月20日付け地元紙等によると、ペルーPuno県では反鉱業運動の抗議行動が14日目を迎え、Desaguaderoを始めとする複数の町が道路封鎖によりアクセス不可能となっている。これにより物流が絶たれたことによる食糧不足が各地で発生しているほか、交通機能の麻痺は国境を越えてボリビアまで広がるなど、混乱を極めている。
抗議行動の指導者の一人であるKelluyp村の村長は、「政府がSanta Anaプロジェクトの権益及び県南部の鉱区を無効とする政令を発令しない限り道路封鎖の解除はしない。我々は決死の覚悟である」と述べるなど、事態の悪化が懸念されている。政府の対応の遅さに関しては、現政権は問題を次期政権に繰り越そうとしているとの批判がある一方、抗議行動そのものが政治的な意図を含んでいるとの見方もある。
