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ニュース・フラッシュ

2011年5月30日 サンティアゴ 縫部保徳

チリ:CODELCOがInca de Oro JVのチリ証券市場上場を検討

 メディア報道によると、CODELCOは、豪州PanAust社とのJVでCODELCOが34%の権益を保有するチリ第Ⅲ州Inca de Oroプロジェクトが開発された際のサンティアゴ証券市場(BCS)への上場を検討している。
 Inca de Oroプロジェクト上場の可能性については、2011年2月に最終合意したJV契約の条項に盛り込まれていた。「現時点でBCSに上場する訳ではないが、操業が始まりプロジェクトの価値が高まれば、上場も一つの選択肢として検討を行う」とCODELCOのDiego Hernández総裁は述べた。
 このJVのオペレーターであるPanAust社は、2012年内を予定しているFS完了に向けたボーリング探鉱を2011年4月初旬に開始した。PanAust社はFS完了後、開発にはさらに2年が必要としている。Inca de Oro鉱床は、概則及び予測資源量259百万t、Cu 0.46%、Au 0.13 g/tとされる。
 PanAust社とCODELCOのJV形成に当たっては、Inca de Oro鉱床をCODELCO単独で開発してSalvador事業所とのシナジー効果を創出すべきであるとして、複数の労働組合の代表者や政治家が反対していたが、2011年2月、Piñera大統領はこの取引を承認した。
 現在、BCSに上場する鉱物資源会社は、CAP(鉄)、SQM(肥料・リチウム)、Pucobre(銅)の3社のみである。

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