ニュース・フラッシュ
2011年5月31日
シドニー
栗原政臣
豪:ARMZ社によるMantra社の買収成立
2011年5月27日、西豪州最高裁判所は、ロシア最大のウラン生産会社Atomredmetzoloto(ARMZ)社が豪州のウラン探鉱会社Mantra Resources(Mantra)社の発行済株式を全て獲得できるというスキーム・オブ・アレンジメント(scheme of arrangement)を承認した、と複数の地元紙は報じた。Mantra社は裁判所決定の5月26日、豪州証券投資委員会(Australian Securities and Investments Commission)に認可書を提出、そのため、同日、スキーム・オブ・アレンジメントは効力を発し、ASXでのMantra社の株式の取引は停止された。同様の措置はMantra社の2番目の保有株式主であるカナダのUranium One社についてもTSXで実施された。Mantra社の買収に対して、ARMZ社が一株当たり6.87 A$を支払い、0.15 A$の配当をつけた結果、Mantra社の価値は10億A$となった。なお、今後2年間、Uranium One社は、ARMZ社からMatra社の株式15%を1億5千万A$で購入する権利を、2012年1月もしくはARMZ社の買収成立6か月後まで有する。
この買収により、ARMZ社はタンザニア南部のNyota鉱床(Mkuju Riverプロジェクト内)の開発を管理できることとなった。Nyota鉱床の資源量はU3O8量で101.4 Mlb(約46,000 t)と発表されている。