ニュース・フラッシュ
2011年6月3日
サンティアゴ
神谷夏実
ブラジル:電力需要、2020年まで年間4.9%で増加、水力発電と原子力発電を今後推進
メディア報道によると、鉱山動力省はブラジルの電力需要は現在の479 TWh(4,790億KW)から年間4.9%で増加し、2020年には730 TWh(7,300億KW)となるとみている。この間の発電向け投資金額は1,900億レアル(約1,210億US$)で、このうち992億US$は水力発電開発に使われる見込みである。また送電線建設には今後10年で464億レアル(約295億US$)が投資される見込みである。ナショナルグリッドは、現在の総延長99,649 kmから142,202 kmまで延長される。
ブラジルは、今後水力発電と原子力発電を増強するとみられる。水力発電については、2011年6月2日に世界第3位の規模を持つ巨大なBelo Monte水力発電ダム(発電能力11,200 MW、Para州アマゾン川支流のXingu川)の建設が承認された。総工費は110億US$とされる。また、翌6月3日、国会上院は原子力発電所建設の推進を図るための特別税制を可決した。
