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ニュース・フラッシュ

2011年6月6日 ロンドン 北野由佳

南ア:Shabangu鉱物資源大臣、高付加価値化戦略を内閣に提出へ

 南アのShabangu鉱物資源大臣は2011年6月1日、国会において予算決議に関する演説を行い、その中で国内の鉱業における高付加価値化戦略を近々内閣に提出することを発表した。Shabangu大臣は、南ア経済に対する鉱業の貢献を最大限に活用するためには、下流における高付加価値化を含めた鉱物のバリューチェーン全体に焦点を合わせる必要があるとし、そのためには技能労働者の増加、税制上の優遇措置、資本コストの引き下げ等の高付加価値化の実現に向けたインセンティブ強化策が必須であると説明した。
 また、Shabangu大臣は演説の中で、国内の鉱山における死者数が対前年同期比8%増となったことを受け、安全衛生法に違反した雇用主に対する罰則を厳格化した同法の改正案を2011年8月までに国会に上程することにも言及した。鉱物資源省では安全衛生法の改正に加え、鉱山の監査を行う地域コンプライアンス調査隊の設立も検討している。

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