ニュース・フラッシュ
2011年6月7日
シドニー
栗原政臣
豪:Platinum Australia社の南アフリカの鉱山での問題
2011年5月31日、南アフリカでSmokey Hills鉱山を操業中のPlatinum Australia Limited (PLA)社の請負作業員の死亡事故を受けて、豪州鉱山会社は南アフリカの鉱山における労働組合問題、汚職、政府の対処ミスおよび縁故主義に対する懸念を表明していると報じられた。豪州政府は6月末に’Australia’s relation with Africa’という報告書を発表する予定で、豪州鉱山会社は報告書に先んじて懸念を表明したことになる。
請負作業員の死亡事故は、2011年5月26日、請負業者のJIC Mining Services (JIC)からSmokey Hill鉱山へのミニバスでの通勤途中に群衆に襲撃されて発生した。群衆の中には2月の違法なストライキによって解雇された元JIC被雇用者も含まれていたと報じられている。2011年3月に発表されたカナダFraser Instituteによる鉱山開発に関する投資環境調査では、南アフリカは2009~10年調査の72の対象国および地域中の第61位から、2010~11年は79の対象国および地域中の第67位へと一段と低い位置づけとなっている。