ニュース・フラッシュ
2011年6月10日
サンティアゴ
縫部保徳
チリ:電力コスト問題
メディア報道によると、CODELCOはSING(Sistema Interconectado del Norte Grande、チリ中央電力システム)内の割高な電力コストについて、Panel de Experto Electrico(電力分野の専門家で構成された小委員会)に訴えている。2011年6月9日に開催された同テーマに関する公開討論会にはEscondida鉱山も参加した。
公開討論会で、CODELCOとEscondida鉱山は、電力会社(E-Cl、Gas Atacama)がCDEC(Centro de Despacho Económico、経済給電センター)に提出する天然ガスの供給、輸送、再ガス化、貯蔵に関するテイク・オア・ペイ条項についての情報を公開するよう求めた。CODELCOの試算によれば、電力会社側が上記変動費をCDECに報告することにより、SING内の電気料金は30%引き下げられるとされる。一方で電力会社側は、契約に関わる情報は天然ガス供給会社との機密であり公開できないと主張している。
チリの電気料金は、ブラジル、ウルグアイに次ぎ、南米で3番目に高いとされる。