閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2011年7月11日 モスクワ 大木雅文

ロシア:ウドカン銅プロジェクトの開発には60~80億US$が必要

 2011年6月28日付け当地報道によると、メタロインヴェスト持ち株会社のエドアルド・ポタポフ社長は、ウドカン銅プロジェクトの開発にインフラ整備分も含め60~80億US$の投資が必要であると発言した。
 同社長によると、最終的な投資金額の算定にはプロジェクトの評価作業が完了することが必要であるとし、2011年のうちに探鉱作業がさらに行われる予定であり、2012年には開発作業の開始を見込んでいる。また、一連のボーリング作業を実施した結果、ウドカン鉱区の埋蔵量は開発権入札時点に比べて10~15%増大したことを強調している。
 メタロインヴェスト社にとって優先すべき課題は開発資金の出資者を見つけだすことである。しかし現時点において、このプロジェクトに第三者を参加させる問題は協議されていない。同社長は、プロジェクトの実現に向け、必要な技術を有する企業をパートナーとして参加させることの可能性は排除しないとかつて語ったことがある。
 ウドカンはザバイカル地方に位置する銅埋蔵量が世界最大級のプロジェクトである。可採埋蔵量は鉱石が13億7,500万t、銅が1,995万t(銅品位1.56%)、銀が1万1,900 t(銀品位9.6グラム/t)とされている。

ページトップへ