米：Ur-Energy社、ワイオミング州Lost Creekウラン・プロジェクトのライセンス取得

　Ur-Energy Inc.(本社：オタワ、以下Ur-Energy社)は2011年8月17日、同社がワイオミング州に保有するLost Creekウラン・プロジェクトについて、米原子力規制委員会(U.S. Nuclear Regulatory Commission、以下NRC)により核原料物質・副産物ライセンス(Source and Byproduct Materials License)を取得したと発表した。
　Ur-Energy社は、子会社であるLost Creek ISR, LLCを通じて2008年3月30日に同ライセンスを申請、2011年6月24日にはNRCによる追加環境影響評価書が完成し、その評価書の中で本プロジェクトは環境に顕著な影響を及ぼすことがないとの結論が示されていた。
　Lost Creekウラン・プロジェクトは、ワイオミング州Sweetwater郡に位置するISR（In Situ Recovery、原位置抽出法）プロジェクトであり、2011年3月時点のNI43-101準拠資源量(精測＋概測)は4.73百万t((U₃O₈換算で平均品位0.055％)とされている。また、プロジェクト対象面積4,220エーカー(17 km²)のうち、320エーカー(1.3 km²)の範囲が操業の影響を直接受けるとされている。
　本ライセンスは、建設・操業開始に必要となる主要な3つのライセンスの1つであり、残りのライセンスである採掘許可(ワイオミング州環境品質省土地質局)については終了間近、操業計画に対する承認(連邦土地管理局)についても土地管理局による環境アセスメントに必要な予備評価の段階に入っているとしている。