DRCコンゴ：国連現地職員、錫石の密輸で逮捕

　DRCコンゴの国境警備局は2011年8月21日、ルワンダとの国境沿いにある同国東部北キブ州の州都ゴマ(Goma)において、ルワンダに1.2 tの錫石を密輸しようとした疑いで、国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)の現地職員を逮捕した。同職員はルワンダの国境の町ギセニ(Gisenyi)へ錫石(Cassiterite)を運び出そうとしたところ、国境警備局に取り押さえられた。密輸が試みられた錫石は、反乱軍が鉱石の輸出を管理しているとされる同国東部の紛争地域産のものと考えられている。今回の事件により、錫石、金、ダイヤモンドといった需要の高い鉱物の密輸がDRCコンゴ東部において依然として蔓延しているという懸念が増大すると思われる。MONUSCOはホームページ上で声明文を発表し、「DRCコンゴ当局の調査には全面的に協力するとともに、国連の倫理及び規定の重大な違反である今回の事件について独自調査も行う。」と述べている。