ニュース・フラッシュ
2011年9月8日
サンティアゴ
縫部保徳
チリ:Barrik GoldのPunta Colorada風力発電所が2011年9月に稼働開始
メディア報道によると、チリ第Ⅳ州でBarrick Goldが建設していたPunta Colorada風力発電所が2011年9月末までに稼働開始の予定である。Barrick Sudamérica CEOのIgor Gonzales氏によれば、10基の風車が9月中に稼働を始める予定であり、初期段階では20MWの発電が行われる見込みである。Barrick Goldの再生可能電力プロジェクトの投資額は70百万US$とされ、風車18基(総発電容量36MW)の設置を計画している。導入段階として近々稼働を開始する風車10基のコストは50百万US$と言われている。Punta Colorada風力発電所で発電された電気は、SIC(チリ中部電力連結システム)へ供給される。
風力発電プロジェクトはBarrick Goldが第Ⅳ州La Higuera地区で実施中の投資額総計251百万US$の5プロジェクトの一つであり、変電所は2011年1月に稼働開始、発電容量17MWの水力発電所もすでにSICに接続されている。同社がチリ・アルゼンチン国境を跨いで開発を進めるPascua Lama金プロジェクトへ風力発電所から電力を供給する送電線の建設も既に始まっており、15か月以内で建設を完了する見込みである。
Pasucua Lamaプロジェクトは2013年中頃の操業開始を目指し、作業は順調に進んでいる。Barrick Goldは2011年7月末に同プロジェクト生産前の資本コストが当初予想の33億~36億US$から47億~50億US$に増加すると発表した。
