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ニュース・フラッシュ

2011年9月8日 サンティアゴ 神谷夏実

豪:Aquila Resources社、Valeとの石炭プロジェクトFSを差し止め

 メディア報道によると、豪州Aquila Resources社(以下Aquila社)が、Valeとの間で実施中のEagle Down原料炭プロジェクト(権益比率50:50)において、Valeが実施する調査がJV契約に規定するFSに当たらないとして訴えていた問題で、豪州Queensland高等裁判所はAquila社側の主張を認め、プロジェクトの差し止め命令を出した。Aquila社は、調査内容は鉄道輸送、港湾等インフラを含んでおらず、プロジェクトファイナンス審査の対象になるものではないと主張している。
 これに対し、Valeの現地子会社であるBowen Central Coal社は、調査はFSレベルであると主張している。高等裁判所での差し止め命令が出されたものの、上級審の可能性もあり、調査作業は当面続く見通しである。Eagle Downプロジェクトは、開発コスト10億US$の原料炭開発プロジェクトであり、Valeは豪州での石炭生産第4位を目指して、2021年までに約200億US$を投資する計画である。

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