ニュース・フラッシュ
2011年9月21日
調査部
渡邉美和
北朝鮮:中国・北朝鮮間の最大の鉱業プロジェクトの運営会社、業務開始
中国の現地報道によると、最近の中国と北朝鮮の鉱業分野での最大の提携協力(注;原文では「合作」)プロジェクトの運営企業として設立された恵中鉱業合営会社の開業式典が、2011年9月19日、北朝鮮東北部の恵山市で挙行された。これにより4年間にわたり両国が共同推進してきたプロジェクトが生産段階に入ることになる。
恵中鉱業社は、中国の万向集団と北朝鮮採掘工業省が2007年11月1日に資本金4,490万€(6,122万US$)でJVを設立していた。北朝鮮側は、鉱業権、土地使用権、利用するにあたってのインフラを現物出資し、2,200.1万€(2,999万US$)で49%の株式を保有、中国側は現金、設備、材料などを出資し、2,289.9万€(3,122万US$)で51%の株式を保有する。会社の経営範囲は銅精鉱の生産と販売である。
式典には、両江道人民委員会の金哲在委員長、駐朝鮮中国大使の劉洪才大使、両江道党責任書記の金熙澤、朝鮮採掘工業相の姜民哲、中国万向集団の韓又鴻副総裁、吉林省白山市市長、長白県関係者などが参加した。