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ニュース・フラッシュ

2011年10月3日 ロンドン 北野由佳

英国:LMEメタルセミナー、Abbott会長がLME倉庫問題及び香港取引所による買収に関してコメント

 2012年10月15日、ロンドンで毎年恒例のLMEメタルセミナーが開催され、各国から金属関連の団体、企業、コンサルタント等が多数参加した。同セミナーの冒頭でLMEのMartin Abbott会長がスピーチを行った。スピーチの概要は以下の通りである。

<Abbott会長のスピーチ>

● 2011年のLME取引量は(対前年比)22%増であった。毎年22%の成長を続けることは持続可能ではない。2012年もLMEの業績は好調であり、1ケタの成長が期待できる。LMEが金属市場における他の競争相手よりも早いペースで成長しているこという事実は、LMEが正しい方法で事業を進めていることを意味している。

● LME倉庫に関する問題は毎日話題にあがっているため、この問題に言及しないわけにはいかない。LME倉庫の受け渡し最小限度に関する新規則が2012年4月に適用されてから6か月が過ぎ、現在、我々は新規則の評価を行っている。LME倉庫に関するシステムをじっくり考察・評価することに専念しているため、評価プロセスが終わるまではコメントを控える。

● 香港取引所によるLMEの買収は規制機関の承認を待つのみである。2012年末までにはLMEが合法的に香港取引所に所有されることになると予想される。香港取引所にLMEが買収されることによって、LMEがアジアに特化した金属取引所になってしまうという印象を与えることは避けたい。LMEは引き続き、グローバルな金属取引所であり続け、香港取引所がオーナーとなることで、より強力な取引所になる。

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