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ニュース・フラッシュ

2011年12月12日 リマ 山内英生

ペルー:2011年の鉱業投資、Q3末までに4,667百万US$に

 2011年12月6日付け地元紙等によると、2011年1~9月までの鉱業投資は、前年同期の67%増となる4,667百万US$に達し、既に2010年の鉱業投資額(4,066百万US$)を上回った。企業別投資額は、金額の高い順にYanacocha社(682百万US$)、Xstarta Tintaya社(544百万US$)、Xstrata Las Bambas社(522百万US$)、Antamina社(452百万US$)、Chinalco社(356百万US$)となっている。また、県別投資額は、最近、金プロジェクトに対する大規模な抗議行動が起こり非常事態宣言が出されたCajamarca県が891百万US$と最大の投資対象となっている。これは投資額全体の19%に相当しており、以下Apurimac県(12.6%)、Ancash県(12%)、Cusco県(11.6%)と続いている。
 なお、リマ商工会議所は、鉱業投資は長期にわたることから、2011年の投資額の増加は過去に行われた投資決定の反映であると説明した。また、2011年は大統領選挙が行われたもののHumala大統領が一次選挙通過後に政策方針を転換し、投資家や市場を安心させたことも投資額の増加や鉱区申請の増加につながったとコメントした。更に、今後政府が懸案となっているMinas Conga金プロジェクトを巡る交渉をうまく乗り切れるかどうかが今後の投資にとって重要な指標となるとコメントした。

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