ニュース・フラッシュ
2011年12月20日
モスクワ
大木雅文
ロシア:Norilsk Nickel、原料基盤を拡大
2011年12月8日付け現地報道によると、Norilsk Nickelは、10月27日に取締役会が承認した「2025年までの企業生産技術発展戦略」実現の一環として、鉱物資源基盤拡大プログラムを実施している。同プログラムへの投資総額は、既存の鉱山事業所の拡充と新規鉱山事業所の建設及び操業開始を入れて109億US$となる。上記戦略の一環として地質調査を実施することにより、2025年までの全鉱種の埋蔵量の増加は採掘量を上回る見込みである。主な活動は、既存鉱床の全鉱種の埋蔵量増加、新規鉱床の追加探査と操業開始、既存鉱床に隣接する有望鉱区の探査である。
具体的には、ノリリスク及びムルマンスク地域における2025年までの地質調査への投資予定総額は6億3,200万US$である。試掘に基づくノリリスク地区における2025年までの全鉱種の埋蔵量の増加は6億7,000万t、うちニッケル487万t、銅946万t、白金族金属5,080 tと予測されている。コーラ半島の2025年までの鉱石埋蔵量の増加は7,000万t、うちニッケル75万t、銅34万tと予測されている。
