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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2012年2月20日 リマ 山内英生

ペルー:Quellaveco銅プロジェクト、水資源に関する交渉が前進

 2012年2月18日付け地元紙等によると、Anglo American Peru社のMarchese代表取締役は、Quellaveco銅プロジェクト(ペルーMoquegua県)は2016年に操業を開始する計画であり、鉱山建設には44か月間を要することから、2012年内に建設を開始しなければならないとの見解を示した。
 一方、同氏は、同プロジェクトによる水資源への影響を懸念する地元住民に関しては、県政府、自治体、エネルギー鉱山省を交えた協議をこの1年間行ってきたこと、また、当該協議を通して水資源に関して交渉が大きく前進し、特にPasto Grande灌漑プロジェクトへの影響が不安視されていたことから、当初の計画よりも大きな貯水池を建設することで合意したことを明らかにした。また、今後、環境及び社会支援等のテーマに関する協議を行う計画であると説明した。
 三菱商事が国際金融公社(IFC)が保有していた権益18.1%を取得し、同プロジェクトに参入することに関しては、堅実かつ巨大な企業である同社の参入はプロジェクトの推進力となるとコメントした。
 Quellaveco銅プロジェクトには25~30億US$の投資が必要とされ、マインライフは28年、鉱石埋蔵量は974百万t(Cu:0.65%)と算定されている。

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