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ニュース・フラッシュ

2012年5月5日 モスクワ 大木雅文

ロシア:ロスネドラのレドフスキフ長官が「2011年の主たる活動実績と2012年の優先課題」につき報告

 2012年4月12日付け現地報道によると、連邦地下資源利用庁(ロスネドラ)の参事会において、アナトリー・レドフスキフ同庁長官が「ロスネドラの2011年の主たる活動実績と2012年の優先課題」につき報告した。
 2011年の鉱物資源の地質調査で最も重要な成果は以下である。

・ チュクチ半島で調査中の有望なオリホフスコエ含金銅鉱床は、近隣にある追加探査中のペスチャンカ鉱床と併せ、ロシア北東部の大規模な銅資源基盤形成の基礎となる可能性がある。

・ マガダン州で発見された豊富な鉄鉱石含有地帯は、新たに大規模な鉄鉱石資源基盤を築く礎となる。

 埋蔵量の国家鑑定の結果、2011年は69鉱床の発見が認定され、2005~2011年では314鉱床となった。
 2011年のロスネドラの予算は全活動期間を通して最低の200億ルーブルであったが、2012年は、地下資源の地質調査等に対する連邦予算は30%増の260億ルーブルを予定している。2014年には、410億ルーブルにする予定である。また、近年の予算不足等により、大半の戦略的鉱物の探査済み埋蔵量が減少していることを考慮すると、先進的な予測・探査の強化は特に必要である。
 2012年、鉱物資源地質調査に対する連邦予算支出は70億ルーブル、前年比23%増となるが、それでも2007年の予算資金水準の82%に過ぎない。戦略的鉱物資源の探査済み埋蔵量の拡大を目指す必要がある。連邦予算支出の配分は、鉱物向け資金総額の44%が貴金属及びダイヤモンド向け、28%が鉄・非鉄金属・レアメタル向け、12%がウラン向けとなる。2012年の活動により、石炭3億2,000万t、ウラン10万t、鉄鉱石2億3,000万t、銅400万t、金1,000 tの増加を見込んでいる。

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