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ブラジル:鉄鋼企業の投資は減少するが、原料開発は重点的に行う
世界的な鉄鋼需要の落ち込みを見越し、ブラジルの鉄鋼メーカーは鉄鋼プラントへの投資を控える代わりに、原料高による生産コスト増加を避けるために鉄鉱石開発への投資を増やすとみられる。ブラジル開発銀行(BNDES)の予測では、2012年~2015年の鉄鋼メーカーによる投資は210億レアル(約105億US$)で、2007年~2010年の320億レアル(約160億US$)から大幅に減少する。世界的には鉄鋼の供給過剰が起きており、ブラジル国内でも、景気減速に加え、輸入鋼材の増加の影響を受けている。また鉄鉱石価格の高騰はブラジルの鉄鋼メーカーの収益を圧迫しており、鉄鋼メーカーは原料コストを抑えるために、鉄鉱山開発への投資は増加させる傾向にある。主要な鉄鉱山開発計画として、CSNはCasa de Pedra鉄鉱山を拡張するとともに、Namisaプロジェクトを日系企業等と開発している。Usiminasは、住友商事とともにMineracao Usiminasを立ち上げ、約40億レアルの投資で鉱山開発を行っている。
