ニュース・フラッシュ
2012年6月11日
ジャカルタ
高橋健一
インドネシア:鉱石輸出規制後鉱石輸出が停滞、1か月間の損失額は1億US$
2012年6月8日付け地元紙等報道によれば、インドネシア商工会議所(KADIN)は、5月から実施されている鉱石輸出規制により、実施後1か月間での鉱山業界全体の損失額試算額は1兆ルピア(約1億US$)に達していて、鉱山事業経営そのものが困難になっていると指摘した。
Natsir Mansyur副会頭が述べたもので、この1か月間、鉱石輸出は大きく停滞しており、大きな要因としては、政府内及び政府と業界間の十分な調整なしに規制が実施されたことに加え、輸出許可取得条件及び手続きが複雑になっていることにより、業界に混乱を与えていると指摘している。この状態は当面解消される見込みは薄いとし、政府が解決策を示すべきだと主張している。