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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2012年6月14日 サンティアゴ 縫部保徳

チリ:CODELCO、Ministro Halesプロジェクト、酸化銅鉱体発見で生産開始を前倒し

 メディア報道によると、CODELCOのMinistro Halesプロジェクト(チリ第Ⅱ州)は、酸化銅鉱体の発見により生産開始が1年近く前倒しされる可能性がある。7.5万tの酸化銅鉱体が剥土中に発見されたもので、当初の生産開始は2013年Q4と計画されていた。この酸化銅鉱体の発見についてHernán de Solminihac鉱業大臣は「環境影響宣言(DIA)が認可されれば、2012年末までに2,000~3,000 tの電気銅が生産される可能性がある」と述べた。酸化銅資源の探査も兼ね、CODELCOは2015年までに2.5万t/年の電気銅生産を計画しており、2015年は硫化鉱体からの銅生産17.5万t/年もあわせMinistro Halesプロジェクトからの銅生産量が20万t/年に達する見込みである。現在のプロジェクトの進捗状況は50%で、2.38億tの剥土が行われている。
 Ministro HalesプロジェクトはCalama市とChuquicamata鉱山の間に位置し、選鉱プラント、ヒ素低減のための焙焼プラント、硫酸製造のためのガス捕集プラント等が建設される。資源量13億t、平均銅品位0.96%が見積もられており、露天採掘で14年間に2.89億tの鉱石が採掘される。露天採掘終了後には坑内採掘が計画されている。

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