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ニュース・フラッシュ

2012年6月15日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:CNI、州鉱業ロイヤルティに訴訟で対抗

 ブラジル全国工業連盟(CNI)は、Minas Gerais、Para、Ampa州が導入している州鉱業ロイヤルティの差し止めを、連邦最高裁判所(STF)に提訴した。CNIによると、憲法により連邦政府が鉱物資源に対す占有権を持っており、州政府はこれを徴税する権限を持たず、憲法に違反しているという。ブラジルの鉱業協会(IBRAM)も、州鉱業税の課税はブラジルの地下資源開発の国際競争性を損なうとしている。Para州議会は、2011年12月に新鉱業税(6.45レアル(約3.23 US$)/t)の導入を議決した。Minas Gerais州議会も、州外へ出荷する地下資源に対し、同じく2011年12月に新鉱業税(2.18レアル(約1.09 US$)/t)の導入を議決した。Minas Gerais州はブラジルの鉱業生産の49%、鉄鉱石生産の67%を占めている。Para州はこれに次いで、鉱業生産の29%を占めている。Amapa州においても最近、鉄鉱石及び金の生産が増加している。

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