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ニュース・フラッシュ

2012年6月18日 リマ 山内英生

ペルー:Xstrata Tintaya社の活動を巡る対話協議、6月21日に開始で合意

 2012年6月14日付け地元各紙によると、Xstrata Tintaya社の活動に対する抗議運動の扇動容疑で身柄を拘束されていたCusco県Espinar郡のMollohuanca郡知事は、6月13日に釈放された。同知事は、身柄拘束の決定は一方的かつ不当なものだと主張すると同時に、今後はXstrata Tintaya社や政府と共に、対話を通じて争議の解決に取り組みたいとの意向を示し、そのためにも、Espinar郡に対する非常事態宣言が解除されるべきだとの考えを示した。
 一方、Pulgar-Vidal環境大臣は、Tejada保健大臣やGinocchio農業大臣等と共にCusco県を訪問し、同県のAcurio知事と会談を行い、政府としてEspinar郡の環境保全に取り組み、同郡の住民を守るとの方針に再度言及した。抗議行動に関しても、対話の準備は整ったとして15日にも対話協議を開始したいとの考えを示した。
 また、6月17日付け地元紙等によると、Pulgar-Vidal環境大臣は、Mollohuanca郡知事やその他の代表者らと6月21日に対話協議を開始することで合意したと発表した。
 一方、Humala大統領は、Espinar郡における対話協議の開始後、同郡に対する非常事態宣言を解除できる状況であるかどうか判断したいとコメントした。更に、大統領は、社会争議を引き起こしてきた古い時代の鉱業を、環境保全を強化した新しい鉱業へと変化させるべく、政府は様々な努力を行っていることを強調した。

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