ニュース・フラッシュ
2012年6月18日
ジャカルタ
高橋健一
インド:Vedanta社、インドのアルミ企業を買収
2012年6月13日付け各紙報道によれば、インド系資源大手Vedanta Resources社(LSE上場)は、傘下のSterlite Industries 社を通じ、インド建設系コングロマリット企業Larsen & Toubro社傘下のアルミ企業Raykal Aluminium社の株式24.5%を20億ルピー(約36百万US$)で買収する。さらに、残りの全株式も今後段階的に買収する予定。この買収により、Vedanta社は、Larsen & Toubro社グループがオリッサ州に持つ2つのボーキサイト鉱山から、自社の同州Lanjigarhアルミナ精錬プラントへの原料供給を確保する。
Vedanta社 は、Lanjigarhアルミナ精錬プラントを現在の年産1百万t規模から5百万規模への拡張を計画しており、当初の計画では、同州のNiyamgiri Hills鉱山を新規開発し、鉱石供給する計画であった。しかし、2010年に政府が環境上の問題からNiyamgiri Hillsの開発計画をキャンセルしたため、今回の買収に至ったものとしている。この他、Vedantaは、オリッサ州Jharsugudaアルミ製錬所を現在の年産50万t規模から260万t規模に拡大する計画を進めている。
