ニュース・フラッシュ
2012年6月22日
メキシコ
高木博康
メキシコ:加Baja社、El Boleo多金属プロジェクトの権益を失う可能性
2012年6月21日付け業界紙等によると、加Haywood Securities社のアナリストは、Baja Mining Corp(本社:バンクーバー)がEl Boleo多金属プロジェクトの権益を失う可能性がある旨指摘している。
Baja社は、2012年6月15日に償還期限を迎える債権の債務不履行を起こしたため、6月21日に臨時株主総会を開催し、8月1日までの償還期限の延長、この間の工事継続及び新規資金調達の計画が認められた。この45日間の資金調達の結果次第で、Baja社は破産し、同プロジェクトの権益を失う可能性がある。同社は、2012年4月23日に同プロジェクトの開発コストが当初計画より2億4,600万US$増加し、総額11億4,300万US$になる旨公表して以来、資金調達に対する懸念が噂されていた。
同アナリストは、開発工事中のプロジェクトの買収は、経済性に優れ、資金のある企業にとってはチャンスになると解説している。
同プロジェクトは、Baja社70%及びKORES(韓国鉱物資源公社)を筆頭とする韓国企業団30%権益保有のJVプロジェクトである。2011年6月から露天採掘、9月から坑内採掘を開始しており、2012年中のプラントの完成を待って、2013年Q1から鉱石の生産を開始する予定となっている。最新の技術レポートによると、マインライフは23年で、年平均生産量として銅38,100 t、コバルト1,600 t、亜鉛29,500 tが見込まれている。