ペルー：Tacna県知事、Toquepala銅鉱山拡張を巡りSouthern Copper社と協議を再開

　2012年6月19日付け地元紙等によると、Tacna県のChocano知事は、Toquepala鉱山の選鉱プラント拡張に関して、Southern Copper社の代表者らと今週末に協議を実施することを明らかにした。
　同知事は、協議の主なテーマは水資源の利用問題であるとして、Tacna県にはSouthern Copper社の活動を阻害する意思はないが、環境を守る義務があるとの理由から、同鉱山によるCandalave郡の農業用水の利用は容認できないとの考えを示した。また、同社は海水を淡水化して利用するなど、別の水源利用を検討するべきだとコメントした。更に、同社による鉱山地域に対する約2.6億US$の社会投資の提案について、再調整したいとの考えを示した。
　なお、Toquepala銅鉱山の選鉱プラント拡張プロジェクトには6億US$が投資され、2014年の操業開始が計画されているが、同プロジェクトは、地域住民による水資源の枯渇や汚染への危惧を理由に中断されている。