ニュース・フラッシュ
2012年6月25日
リマ
岨中真洋
ペルー:Xstrata Tintaya社に対する抗議行動の対話協議が進展
2012年6月22日付け地元各紙によると、Xstrata Tintaya社への抗議行動が行われていたCusco県Espinar郡では、6月21日にPulgar-Vidal環境大臣を筆頭に、Merinoエネルギー鉱山大臣、Tejada保健大臣、Ginocchio農業大臣で構成される政府代表団がEspinar郡知事やCusco県知事、その他住民代表者らと会合を行った。
会合において、地元代表者らは、同社の活動に伴う環境汚染によって住民や家畜への健康被害が発生していると訴え、Salado川やCanipa川流域の恒常的な環境モニタリングの実施や、同社による経済的補償を求めた。
5時間にわたる話し合いの結果、問題解決を模索するための対話協議会を設置すること、また、環境、社会的責任、開発・生産の各テーマを担当する3つの作業部会を立ち上げることで合意した。更に、7月12日に次回の会合を実施し、その際はXstrata Tintaya社も参加することで合意した。
一方、Mollohuanca郡知事は、同郡に対する緊急事態宣言及び同郡の資金凍結措置の解除を改めて要請した。これに対してPulgar-Vidal環境大臣は、リマに帰り次第、その旨をHumala大統領に伝えると回答した。