ニュース・フラッシュ
2012年6月25日
バンクーバー
大北博紀
加:BC州の洪水被害、19世紀のゴールド・ラッシュに一部起因
2012年6月25日付け地元紙等は、現在BC州東部クートニー地域からバンクーバー近郊のフレーザー川流域に係る洪水被害は19世紀のゴールド・ラッシュに一部起因していると報じている。
BC大学の調査結果では、洪水被害の一因として、19世紀にフレーザー川流域で生じたゴールド・ラッシュの際にフレーザー川に投棄された選鉱廃滓が太平洋へと続く南側の支流の重要なポイントに堆積し、川の流れを変えたことが水位の上昇に影響していると述べられている。
フレーザー川沿いの個々の鉱山による影響は、川が堆積物を洗い流すため限定的であったが、数百もの鉱山の堆積物が小さな地域に集中した結果、下流で今日のような影響を及ぼしており、1世紀以上かけて下流に流れてきた堆積物の移動は今後300年続くかもしれないとしている。
また、選鉱廃滓堆積問題への解決策として川底を深くするために砂利を採掘した場合、鮭の産卵場であるフレーザー川の生態系に影響する別の問題が生じると述べている。
